【雑学】オランダ学習のための教材

オランダ語

オランダ学習のための教材

日本でオランダ語を勉強されている方にはあまり役に立たない情報なのです。

自分が学校で使っていたのは Code Nederlands 1 & 2, それから Nieuw Perspectief 1 という教科書で、オランダのちょっと大き目の本屋さんならどこでも見つかりますが、オランダ以外のところではまず見つかりません。これらの教科書にはオランダ語以外は一切書かれていないので、残念ながら独習には向いていません。もし英語が分かるなら Prismataalというところが「Dutch for self-study」(by Hinke van Kampen / Ruud stumpel ISBN 90-274-4164-2)という本をカセット付きで出しているので、それがまぁ役に立つかな、というところです(私もこれを使ったのですが、怠け者の私には独習と言うものがそもそも向いていなかったようで。
日本語で書かれたオランダ語の教科書と言うのは、白水社の「エクスプレスオランダ語」以外は私は使った事がありません。他にもいくつかある事はあるんですけどね。でもこれも「愛してる」というのを “Ik heb jou lief.” などと書いてあったりして(これは古い言い方なのかな? 普通のオランダ語で「愛してる」は”Ik hou van jou.”と言います)残念ながらあまりおすすめとは言い難いです。文法の説明は悪くないのですが・・・。

それから語学学習に必須の辞書ですが、講談社が蘭日辞典を出しています(講談社オランダ語辞典:ISBN 4-06-154801-8 6800円)。この辞書は蘭英辞典を日本語訳したものだそうで、時々ちょっとわかりにくかったり(例えば語学コースの案内書を読んでいたら「gevorderde cursus」とあって、「gevorderd」の意味がわからないので調べたところ「(時が)経過した、遅い、高齢の」と書いてあって「何のことだろう…」と思ったりただこの辞書のいいところは日本語訳だけでなく英語訳も書いてあるんですよね。「gevorderd」も日本語訳の脇に英語で「advanced」と書いてあって、「なるほどぉ」と納得したのでした)、新スペリングに対応していなかったり(オランダ語では数年前に新スペリングなるものが導入されました)、例文が少ないのでオランダ語を書く時には全く役に立たなかったり…と若干問題はあるものの、オランダ語を読む時の手助けとしてはそれなりに役に立ちます。

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私はこの辞書と併用してオランダのVan Dale社の「Basiswoordenboek Nederlands」を使っています。これは実はオランダの子供向けの辞書なんですが(だから蘭蘭辞典)、割と便利です。ただ、やはり残念ながら日本では入手できないと思います。

英蘭・蘭英辞典については、とりあえずオランダで販売されているものは「英語を勉強するオランダ人」向けに作られており、ということはオランダ語学習者には必須の情報である「動詞の不規則変化」とか「名詞の性」といった情報はまず書かれていません。ついでに言うと例文も英文がほとんどです。以上の理由から私はあまり英蘭・蘭英辞典はお勧めしません。オランダ語を勉強する英語話者向けの辞書というのが存在するのかどうかは残念ながら私も知りません(というか、そういう話は聞いたことがないです)。

これはオランダにいらっしゃる方向けの情報ですが、アムステルダムにIntertaalという語学教材専門の本屋さんがありまして、ここにはここで述べたオランダ語教材のほか、CD-ROMやカセット、文法説明書などかなりいろいろな教材がそろっています。場所はアムステルダム中央駅からトラムの2番か5番に乗ってMuseumplein(ゴッホ美術館のすぐ近く)で降りるとすぐ目の前です(アムステルダム市立美術館の向かい。コンセルトヘボウに向かって右に50メートルくらい)。

それから、時々「オランダに語学留学したいんですが」といった質問メールをいただくことがあるのですが、オランダにおけるオランダ語教育というのは主にオランダに定住する人をターゲットとしているため、語学留学を目的としては滞在許可を得ることはできないようです(英語の語学留学、も不可です)。大学などによっては、夏休みなどに3ヶ月未満(観光客として滞在できる期間)のコースを開いているところはあるようですが、詳しいことはよく分かりません。


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