【文法】イタリア語

イタリア語

目次

are 動詞

動詞には3種類の規則動詞( are動詞、ere動詞、ire動詞)と不規則動詞があります。次のように語尾がareで終わる動詞をare(アーレ)動詞と言います。

lavorare ラヴォらーれ 働く
abitare アビターれ 住む
parlare パるラーれ 話す
studiare ストゥディアーれ 勉強する
mangiare マンジャーれ 食べる
動詞は主語によって6通りの活用形があります。
活用形は語尾の“are”を“-o , -i , -a , -iamo , -ate , -ano”に置き換えて作ります。
活用形ではアクセントの位置が異なるので、気をつけましょう。

are 動詞の活用形

lavorare abitare parlare studiare mangiare
io lavoro
ラヴォーろ abito
アビト parlo
パるロ studio
ストゥーディオ mangio
マンジョ
tu lavori
ラヴォーり abiti
アビティ parli
パるリ studi
ストゥーディ mangi
マンジ
lei/lui/Lei lavora
ラヴォーら abita
アビタ parla
パるラ studia
ストゥーディア mangia
マンジャ
noi lavoriamo
ラヴォりアーモ abitiamo
アビティアーモ parliamo
パるリアーモ studiamo
ストゥディアーモ mangiamo
マンジアーモ
voi lavorate
ラヴォらーテ abitate
アビターテ parlate
パるラーテ studiate
ストゥディアーテ mangiate
マンジャーテ
loro lavorano
ラヴォーらノ abitano
アビタノ parlano
パるラノ studiano
ストゥーディアノ mangiano
マンジャノ
※ studiareのtuの活用形は studii ではなく studi
mangiareのtuの活用形は mangii ではなく mangi
“ i ”をダブらせないように!

例文

Lavoro in un negozio.     私はみやげ物店で働いています。
Dove abiti in Giappone?     君は日本のどこに住んでるの?
Abito a Nagoya.     私は名古屋に住んでいます。
Taro parla italiano un po’.     太郎はイタリア語を少し話せます。
Studiamo l’arte.     私たちは美術を勉強しています。
Mangiate i tortellini stasera?     あなたたちは今晩トルテッリーニを食べますか?

negozio ネゴーツィオ みやげ物店
un po’ (= un poco) ウンポ 少し
arte アるテ 美術
tortellini トるテッリーニ トルテッリーニ
stasera スタセーら 今晩
「~に住んでいる」 は、(abitare in + 国名) (abitare a + 都市名)
前置詞 の in と a を使いわけてください。
(トリテッリーニ・・・ひき肉を詰めたパスタ)

ere 動詞

 

動詞には3種類の規則動詞( are動詞、ere動詞、ire動詞)と不規則動詞があります。次のように語尾がereで終わる動詞をere(エーレ)動詞と言います。

vedere ヴェデーれ 見る・会う
prendere プれンデれ 取る・飲む・食べる・着る
leggere レッジェれ 読む
ricevere リチェーヴェれ 受け取る
scrivere スクりーヴェれ 書く・記入する

動詞は主語によって6通りの活用形があります。
活用形は語尾の“ere”を“-o , -i , -e , -iamo , -ete , -ono”に置き換えて作ります。
活用形ではアクセントの位置が異なるので、気をつけましょう。

ere動詞の活用形

vedere prendere leggere ricevere scrivere
io vedo
ヴェード prendo
プれンド leggo
レッゴ ricevo
りチェーヴォ scrivo
スクりーヴォ
tu vedi
ヴェーディ prendi
プれンディ leggi
レッジ ricevi
りチェーヴィ scrivi
スクりーヴィ
lui/lei/Lei vede
ヴェーデ prende
プれンデ legge
レッジェ riceve
りチェーヴェ scrive
スクりーヴェ
noi vediamo
ヴェデアーモ prendiamo
プれンディアーモ leggiamo
レッジャーモ riceviamo
りチェヴィアーモ scriviamo
スクりヴィアーモ
voi vedete
ヴェデーテ prendete
プれンデーテ leggete
レッジェーテ ricevete
りチェヴェーテ scrivete
スクりヴェーテ
loro vedono
ヴェードノ prendono
プれンドノ leggono
レッゴノ ricevono
りチェーヴォノ scrivono
スクりーヴォノ
※leggereのio活用形はleggo(れッゴ)です。れっジョ と言わないように!

例文

Stasera vedo un film.     今晩私は映画を見ます。
Prendiamo una bottiglia di vino rosso.     私達は赤ワインを飲みます。
Leggo molti libri italiani.     私はたんさんイタリア語の本を読みます。
Ricevi un pacco da Taro?     君は太郎から小包を受け取った?
Lo studente scrive un articolo su Michelangelo.     その生徒はミケランジェロについての
論文を書きます。

film フィルム (男性名詞)映画 複数形もfilm
bottiglia ボッティリア 酒びん
molto モルト たくさんの、多くの
pacco パッコ 小包、包み 複数形pacchi(パッキ)
da ダ (前置詞)~から
articolo アるティーコロ 論文、記事
su ス (前置詞)~について、~に関して

ire 動詞

動詞には3種類の規則動詞( are動詞、ere動詞、ire動詞)と不規則動詞があります。次のように語尾がireで終わる動詞をire(イーレ)動詞と言います。

aprire アプりーれ 開く、開ける
partire パルティーれ 出発する
seguire セグイーれ ついて行く、通う
sentire センティーれ 聞く
dormire ドるミーれ 眠る

動詞は主語によって6通りの活用形があります。
活用形は語尾の“ire”を“-o , -i , -e , -iamo , -ite , -ono”に置き換えて作ります。
活用形ではアクセントの位置が異なるので、気をつけましょう。

aprire partire seguire sentire dormire
io apro
アプろ parto
パるト seguo
セグオ sento
セント dormo
ドるモ
tu apri
アプり parti
パるティ segui
セグイ senti
センティ dormi
ドるミ
lui/lei/Lei apre
アプれ parte
パるテ segue
セグエ sente
センテ dorme
ドるメ
noi apriamo
アプりアーモ partiamo
パるティアーモ seguiamo
セグイアーモ sentiamo
センティアーモ dormiamo
ドるミアーモ
voi aprite
アプりーテ partite
パるティーテ seguite
セグイーテ sentite
センティーテ dormite
ドるミーテ
loro aprono
アプろノ partono
パるトノ seguono
セグオノ sentono
セントノ dormono
ドるモノ

例文

Io apro questa porta.     私がこの扉を開けます。
Partiamo per Napoli questo sabato.     私達はこの土曜日にナポリへ発ちます。
Seguono il corso per principianti.     彼らは初心者コースに通っています。
Sentite freddo?     あなたたち、寒いですか?
Non dormi bene la notte?     君は夜よく眠れないの?
普通は主語代名詞を省略しますが、Io apro ・・・ のように、主語を強調したい時はあえて言います。

porta ポるタ 戸・扉・ドア
sabato サバト 土曜日
corso コるソ 講座・コース
principiante プりンチピアンテ 初心者
freddo フれッド 寒い・冷たい
bene ベーネ よく・たくさん

ire 動詞isc型

語尾がireで終わる動詞をire動詞といいますが、ire動詞には2種類の活用形があります。

capire カピーれ 理解する・わかる
finire フィニーれ 終える
pulire プリーれ 掃除する
spendire スペンディーれ 送る

活用形は語尾の“ire”を“-isco , -isci , -isce , -iamo , -ite , -iscono”に置き換えて作ります。
活用形ではアクセントの位置が異なるので、気をつけましょう。

capire finire pulire spendire
io capisco
カピスコ finisco
フィニスコ pulisco
プリスコ spendisco
スペンディスコ
tu capisci
カピーシ finisci
フィニーシ pulisci
プリシ spendisci
スペンディシ
lui/lei/Lei capisce
カピーシェ finisce
フィニーシェ pulisce
プリシェ spendisce
スペンディシェ
noi capiamo
カピアーモ finiamo
フィニアーモ puliamo
プリアーモ spendiamo
スペンディアーモ
voi capite
カピーテ finite
フィニーテ pulite
プリーテ spendite
スペンディーテ
loro capiscono
カピスコノ finiscono
フィニスコノ puliscono
プリスコノ spendiscono
スペンディスコノ

<例文>
Capisco un po’ l’italiano.     私はイタリア語が少しわかります。
Finisci di leggere questa rivista?     この雑誌を読み終わるの?
Puliscono bene la loro camera.     彼らは自分達の部屋をきちんと掃除する。
Spendisco questo pacco in Giappone.     私はこの小包を日本へ送ります。

leggere レッジェレ 読む
finire di + 不定詞   ~する事を終える
rivista リヴィスタ 雑誌
loro ローろ 彼らの
(不定詞とは動詞の原形のこと。)

前置詞と定冠詞

前置詞と定冠詞はひっついて結合形を作ります。

<前置詞>
a ア ~に、~へ to, at
di ディ ~の of
da ダ ~から from
in イン ~中に in
su ス ~上に on
con コン ~とともに with

<前置詞+定冠詞>
数 単数 複数
性 男性 女性 男性 女性
il l’ lo la l’ i gli le
a al all’ allo alla all’ ai agli alle
di del dell’ dello della dell’ dei degli delle
da dal dall’ dallo dalla dall’ dai dagli dalle
in nel nell’ nello nella nell’ nei negli nelle
su sul sull’ sullo sulla sull’ sui sugli sulle
con col coll’ con lo con la con l’ con i con gli con le

不規則動詞

次の動詞はいろんな場面でよく使われます。そして、そんな大切な動詞に限って不規則な活用をすることが多いのです。ですから、活用形を覚えるのが面倒だ~といって後回しには決してできません。

avere アヴェーれ 持つ、身につける、所有する、取る
stare スターれ ~の状態にある、いる、住む、属する
dire ディーれ 言う、話す、呼ぶ、考える、意見を持つ
fare ファーれ する、行う
andare アンダーれ 行く

avere stare dire fare andare
io ho
オ sto
スト dico
ディーコ faccio
ファッチョ vado
ヴァード
tu hai
アイ sta
スタ dici
ディーチ fai
ファイ vai
ヴァーイ
lui/lei/Lei ha
ア stai
スタイ dice
ディーチェ fa
ファ va
ヴァ
noi abbiamo
アッビアーモ stiamo
スティアーモ diciamo
ディチャーモ facciamo
ファッチャーモ andiamo
アンディアーモ
voi avete
アヴェーテ state
スターテ dite
ディーテ fate
ファーテ andate
アンダーテ
loro hanno
アンノ stanno
スタンノ dicono
ディーコノ fanno
ファンノ vanno
ヴァンノ

例文
Avete una camera libera?   空いている部屋はありますか?
Ciao! Come stai?   やぁ!調子はどう?
Andiamo in treno. Che ne dici?   列車で行きましょうよ。どう思う?
Che cosa facciamo stasera?   今晩どうする?
Andiamo al cinema.   映画に行きましょう。

come コメ   どういう風に、どのように
ne ネ   (代名詞)これについて、それについて
che cosa ケコザ   何が、何を
cinema チネマ   映画 (注) a で終わるが男性名詞
al アル   前置詞 a +定冠詞 il (25.参照)

イタリア語で「何才ですか?」

このフレーズは、女性に対して使わないように!例えば、旅行中にかわいい子供がいたら、「年はいくつ?」と聞くのはOKでしょう。

Quanti anni hai?
クアンティ アンニ アイ?
君、年はいくつ?
quanto は、「どのくらいの、いくつの」という数・量の疑問詞。
anni は anno(年)の複数形。
つまり、いくつの年を持っていますか?→何才ですか?となります。
目上の人にたずねる場合 Lei を使った言い方は、Quanti anni ha? です。

Ho cinque anni.
オ チンクエ アンニ
5才です。

< 例文 >
Quanti anni ha quel ragazzo?   あの少年は何才ですか?
Ha quindici anni come me.   彼は私と同じ15才です。
come me (私と同じように)この場合の come は、「~と同様に」と言う意味。

職業は何ですか?

Che cosa fa? / Che cosa fai?
ケコザ ファ?/ ケコザ ファイ?
職業は何ですか?
そのまま、「あなたは(君は)何をしているのですか?」という意味もあります。
職業をたずねているのか、あるいは、今している事をたずねているのかは、その時の状況で判断してください。
例えば Che cosa fai stasera? は「君は今晩、何をするの?」です。
イタリア語では、近い未来の事は現在形で言う事が出来ます。ですから、ちょっと先の予定(今晩の予定)をたずねるのにも現在形で、Che cosa fai stasera? なんですね。

< 職業をたずねる場合の他の言い方です。>
Che lavoro fa?   (直訳)何の仕事をしていますか? lavoro ラヴォーろ (仕事)
Che cosa fa nella vita?   (直訳)生活の為に何をしていますか? vita   ヴィータ(生活)

Sono impiegato. Faccio il impiegato.
ソーノ インピエガート ファッチョ イル インピエガート
私は会社員です。
左は“essere”を使った言い方、右は“fare”を使った言い方です。
“fare”を使う場合は、職業名の前に定冠詞を付けます。

ちなみに、 私は主婦なので 「Sono casalinga.」。

前置詞 per の使い方

Per me una birra, per favore. 私にビールをください。
Scusi. Per andare alla pizzeria? すみません。そのピッツェリアに行くには?
C’è una camera libera per questa notte? 今晩空いている部屋はありますか?
Ci sono treni per Roma? ローマ行きの列車はありますか?
Faccio la prenotazione del tavolo per domani. 私は明日のレストランの席の予約をします。
prenotazione プレノタツィオーネ   予約 (女性名詞)
tavolo タヴォロ   テーブル、食卓
前置詞 per は、いろんなところで使われます。

per una notte 一晩     per posta 郵便で
per due notti 二晩     per sempre 永久に
Per che ora? 何時までに?     per questa strada この道沿いに
per due ore 2時間の間     per un mese 1ヶ月の間

イタリア語で何時に?

A che ora parte il treno?
アケオーら パるテイルトれーノ?
その列車は何時に出発しますか?
何時ですか?は Che ora è? (Che ore sono?)
何時に?は、前置詞 a を使ってA che ora ~?
parte  動詞 partire (出発する)の3人称単数形

Parte alle quattro e cinque.
パるテ アッレ クアットろエチンクエ
4時5分に出発します。
alle   前置詞 a + 定冠詞 le
「A che ora ~ ?」 と聞かれたら、「alle + 時間」 で答えます。

Ci sono treni diretti per Venezia?   ヴェネツィアまでの直通列車はありますか?
Sì. C’è un intercity alle otto.   はい、10時に特急列車があります。
diretto  (ディれっト)   直通列車
intercity (インテるシティ)特急列車

今日はこんな感じです。それでは!

許可を求める・依頼する 「potere」

Posso provare quella gonna?
ポッソ プろバーれ クエッラ ゴンナ?
あのスカートを試着していいですか?
potere(ポテーれ) は、「~できる」という意味の不規則変化する動詞です。
potere の活用形の後に動詞の原形(不定詞)を従えて助動詞の役割をします。
posso は io の活用形なので、Posso+不定詞で「私は~できる」という意味です。
疑問文にすれば「私は~できますか?」→「~してもいいですか?」と許可を求める文章になります。

Posso mangiare qui?   ここで食べてもいいですか?
Posso aprire il finestrino?   窓を開けてもいいですか?
Posso fumare qui?   ここでタバコを吸ってもいいですか?
Posso entrare?   入ってもいいですか?
Posso toccare questa borsa?   この鞄に触ってもいいですか?
mangiare マンジャーれ   食べる
aprire アプりーれ   開ける
fumare フマーれ   タバコを吸う
entrare   エントらーれ   入る
toccare トッカーれ   触る
ショッピングの際に商品をあれこれ手にとって物色するのはイタリアではマナー違反。
とりあえずPosso toccare? と聞いてみましょう。
もしも、単語がわからなくても、ジェスチャーといっしょに「Posso?」と聞いてみればOK!
例えば、タバコを見せて「Posso?」 カメラを見せて「Posso?」 靴を指差して「Posso?」てね。

Può parlare più lentamente, per favore.
プオ パるラーれ ピュ レンタメンテ ペるファヴォーれ
もっとゆっくり話していただけませんか?
più   もっと、より以上に
lentamente   ゆっくりと、のろのろと
può は Lei の活用形なので、Può+不定詞で「あなたは~できる」という意味です。
疑問文にすれば「あなたは~できますか?」→「~してもらえますか?」と依頼をする文章になります。
この時、最後に “per favore”を付けるようにしましょう。

potere の活用形

io posso
ポッソ
tu puoi
プオイ
lei/lui/Lei può
プオ
noi possiamo
ポッシアーモ
voi potete
ポテーテ
loro possono
ポッソノ
許可を求める人、依頼する相手が複数なら、「私たちは~してもいいですか?」→ Possiamo +不定詞、「あなた方~してもらえますか?」→ Potete +不定詞 です。

願望を表す volere

Voglio abitare a Roma.
ヴォリオ アビターれ ア ろーマ
私はローマに住みたい。
volere(ヴォレーれ) は、「~したい」という意味の不規則変化する動詞です。
volereの活用形の後に動詞の原形(不定詞)を従えて助動詞の役割をします。
voglio は io の活用形なので、voglio+不定詞で「私は~したい」という意味です。

volere の活用形
io voglio
ヴォリオ
tu vuoi
ヴオイ
lei/lui/Lei vuole
ヴオーレ
noi vogliamo
ヴォリアーモ
voi volete
ヴォレーテ
loro vogliono
ヴォリオノ

Vorrei andare a Roma. Vorrei un caffè.
ヴォれイ アンダーれ ア ろーマ ヴォれイ ウン カッフェ
できれはローマに行きたいのです。 コーヒーをいただけますか。
vorrei は volere の条件法現在の io の活用形です。voglio を条件法の vorrei に置きかえると、「(もしできたら)~したいのですが」という意味になり、voglio を使うよりやわらかい表現になります。また、vorrei +名詞 で「(できれは)~が欲しいのですが」「~をいただけますか」という丁寧な言い方になります。

volere の条件法はとりあえずこの vorrei を覚えておきましょう。

義務、必要性を表す devere

A che ora devo uscire di casa?
アケオーら デーヴォ ウッシーれ デイ カーサ?
私は何時に家を出なくてはいけませんか?
devere (デヴェーれ) は、「~しなければならない」という意味の不規則変化する動詞です。
devereの活用形の後に動詞の原形(不定詞)を従えて助動詞の役割をします。
devo は io の活用形なので、devo+不定詞で「私は~しなければならない」という意味です。

devere の活用形

io devo
デーヴォ
tu devi
デーヴィ
lei/lui/Lei deve
デーヴェ
noi dobbiamo
ドッビアーモ
voi dovete
ドヴェーテ
loro devono
デーヴォノ

所有形容詞

私の車、君の本、彼の靴・・・というように、(所有する人)の(所有される物)を言う場合、所有される物の性・数によって、所有形容詞の語尾が変化します。

例えば、私の○○という場合、

il mio libro   私の本 (男性・単数)
i miei libri   私の本 (男性・複数)
la mia matita   私の鉛筆 (女性・単数)
le mie matite   私の鉛筆 (女性・複数)
というように、私(所有する人)が男性であるか女性であるかは関係無く、(所有される物)が男性名詞か女性名詞か、単数か複数か、がポイントになります。そして、通常定冠詞をともないます。

男性 女性
単数 複数 単数 複数
私の mio miei mia mie
君の tuo tuoi tua tue
彼(彼女)の/あなたの suo/Suo suoi/Suoi sua/Sua sue/Sue
私たちの nostro nostri nostra nostre
あなた方の vostro vostri vostra vostre
彼(彼女)らの loro loro loro loro
彼(彼女)らの○○という場合は性・数に関係無く“loro”ですが、定冠詞で区別します。

il loro ~   彼(彼女)らの~ (男性単数)
i loro ~   ,, (男性複数)
la loro ~   ,, (女性単数)
le loro ~   ,, (女性複数)
私の父、彼の弟、のように家族を表す名詞を修飾する時は、所有形容詞に定冠詞はつけません。ただし、“loro”の場合は例外で、定冠詞がつきます。

mio padre   私の父
mia sorella   私の姉(妹)
suo fratello   彼(彼女)の兄(弟)
la loro madre   彼(彼女)らの母親
「私の友人」は次のように言います。

il mio amico   (1人の男性をさして)
i miei amici   (数人の男性をさして) ※amici(アミーチ)→amicoの複数形
la mia amica   (1人の女性をさして)
le mie amiche   (数人の女性をさして) ※amiche(アミーケ)→amicaの複数形
では、男友だちと女友だちが数人いたら何て言うのでしょう?・・・複数の男性を指す場合と同じ表現“i miei amici”を用います。男友だち1人と女友だち10人をまとめて指しても“i miei amici”です。

イタリア語で値段をたずねる

Quanto costa? クアント コスタ? いくらですか?
Quanto costano? クアント コスタノ?
quanto は「どのくらいの」「どれだけの」という意味の疑問詞。
costaは動詞costare(価値がある)の三人称単数形で、costano は三人称複数形です。

この2つの文章の使い分けは、値段をたずねる物が単数名詞なのか複数名詞なのかによります。例えば、

Quanto costano queste scarpe? この靴はいくらですか?

scarpeは靴scarpaの複数形。この単語ふだんは複数形を使います。英語でも複数形shoesを使いますよね。するとcostareは三人称複数形“costano”となります。
scarpe のように通常複数形で使う単語には次のようなのがあります。

i pantaloni   ズボン   gli stivali 長靴・ブーツ
i guanti   手袋   i sandali サンダル
le mutande   ブリーフ   le pantofole スリッパ
le mutandine   ショーツ   gli occhiali めがね
mutandine は mutande の縮小形。このように名詞の語尾に – ino, -ina, -ine を付けて“小さい”という意味を含む単語になったりします。例えば、小さなレストランは ristrantino 、コーヒーカップの受け皿(小さな皿)は piattino、小さい窓は finestrino。車窓はたいてい finestrino を使います。

辞書で mutandine を引くと mutandine da bagno (海水パンツ)て書いてありました。お風呂ではくパンツ→海水パンツ?そこで bagno を引いてみると、浴槽、入浴のほかに、海水浴という意味がありました。ちなみに、Dov’è il bagno? は“トイレはどこですか?”でしたよね。

stivali の単数形 stivale には、イタリアっていう意味もあります。確かにブーツの形してますもんね、イタリアは。

値段をたずねるもう1つの言い方は、

Quanto pago? クアント パーゴ? いくらですか?
pago は動詞 pagare (支払う)の一人称単数形。私はいくら払いますか?→いくらですか?となるんですね。Quento costa (costano)? との違いは、まだ買うかどうかわからないけど、値段を知りたい時には Quento costa (costano)? を使い、買うと決めてから、「これをください。いくらですか?」と聞く場合は、Quanto pago? を使います。

ここで、関西人は是非とも覚えたい一言。

Un po’ di sconto, per favore. ウンポ ディ スコント ペるファヴォーれ 少し値引きしてください

イタリア語で場所をたずねる

Dov’è ~ ? (~はどこですか?)は勉強済みですが、動詞を少し覚えたので、応用編です。

Dove posso comprare un biglietto? 切符はどこで買えますか?
Dove devo cambiare? どこで乗りかえるのですか?
Dove sono? ここはどこですか?
Dove posso prendere un taxi? タクシーはどこで乗れますか?
comprare (コンプらーれ) 買う
cambiare (カンビアーれ) 乗りかえる
“potere” “dever” の後には動詞の原形(不定詞)が来るのでしたね。てことは動詞の活用形を覚えてなくても、「Dove posso ~?」「Dove devo ~?」と動詞の原形さえ覚えていれば「私はどこで~できますか?」「私はどこで~しなければならないのですか?」と言えるってことですよね!とりあえず旅行に役立つ伊語会話の必須フレーズではないでしょうか。

私はどこにいますが?→ここはどこですか?道に迷った時に地図を広げて“Dove sono?”って聞けば、「ここですよ。」って場所を指して教えてもらえそうですよね。下手に道をたずねて「ああ行って、こう行って、そこを曲がって・・・」てなことをペラペーラと言われても解からないかも知れないし・・・もちろん12.道をたずねようにある単語が頭に入っていれば別だけど。

日本では、どこでも手を上げればタクシーが止ってくれますが、イタリアではタクシー乗り場からでしか乗れないそうです。となると、覚えていて損は無いですね、このフレーズ“Dove posso prendere un taxi?”

“dove”に前置詞を付けて「どこの?」「どこから?」という疑問文もできます。

Di dove’è?   どこの出身ですか?
Da dove parte il pullman per Firenze?   フィレンツェ行きの長距離バスはどこから出発しますか?

イタリア語の日付と曜日

Che giorno è oggi? ケ ジョるノ エ オッジ? 今日は何曜日ですか?
今日は何日ですか?
che   何の という意味の疑問詞
giorno   日、 1日
oggi   今日
「何曜日ですか?」「何日ですか?」どちらも“Che giorno è oggi ?”なんですね。どうやって区別するかというと、やっぱり、その場の状況や会話の流れで判断するのです。「今日は何曜日?」とたずねたつもりが「今日は5日です。」と返されたら、もう1度“Che giorno è oggi?”と言えばいいとか・・・なんだかおおざっぱな気もしますが、これがイタリア流なのでしょうね。

Oggi è il cinque marzo. オッジ エ イル チンクエ マるツォ 今日は3月5日です。
Oggi è lunedì. オッジ エ ルネディ 今日は月曜日です。

日付には必ず定冠詞“ il ”をつけます。日付が男性名詞となるのは“il giorno cinque”の“giorno”が省略されているからです。
<il + 数字 + 月の名前> で、日付となります。ただし、1日は“ il primo (イル プリモ)”というので要注意!また、“il sette febbraio del 2001”のように年号にも定冠詞がつきます。(delは前置詞 di と定冠詞 il が結合した形です。)

<曜日>
lunedì ルネディ 月曜日
martedì マるテディ 火曜日
mercoledì メるコレディ 水曜日
giovedì ジョヴェディ 木曜日
venerdì ヴェネるディ 金曜日
sabato サーバト 土曜日
domenica ドメーニカ 日曜日
settimana セッティマーナ 週、1週間

<月>
gennaio ジェンナイオ 1月   luglio ルーリオ  7月
febbraio フェッブらイオ 2月 agosto アゴスト  8月
marzo マるツォ 3月 settembre セッテンブれ  9月
aprile アプりーレ 4月 ottobre オットーブれ 10月
maggio マッジォ 5月 novembre ノヴェンブれ 11月
giugno ジューニォ 6月 dicembre ディチェンブれ 12月
mese メーゼ 月、1ヶ月 anno アンノ 年、1年
9月~12月を見てみると、基数の 7(sette)、8(otto)、9(nove)、10(dieci)とずれていて、なんだか紛らわしいのですが、これは古代ローマでは、1年の始まりは、現在の3月とされていた為に、2つずれてしまったのだそうです。

ちなみに7月“luglio”はユリウス・カエサルの、8月“agosto”はアウグストゥスの誕生月であったことに由来しています。

Il mio compleanno è il tredici settembre. 私の誕生日は9月13日です。
compleanno (コンプレアンノ)   誕生日
“mio”は「私の」という意味の所有形容詞でたいていの場合は前に定冠詞がつきます。
そして、“compleanno”が男性名詞なので、「私」が男でも女でも“mio”となるのでした(→34.所有形容詞)。

Signor Rossi arriva il ventuno di questo mese da Milano.
ロッシさんは今月の21日にミラノから到着します。
signor (シニョーる)   男性に対する敬称 signore(シニョーれ)の名前の前に来る時の形
arriva (アりーヴァ)   動詞 arrivare(アりヴぁーれ)着く、到着する、の三人称単数形
di (ディ)   前置詞 ~の
da (ダ)   前置詞 ~から

では、100以上の数字のお勉強です!

100 cento チェント   1.000 mille ミッレ
101 centuno チェントゥーノ 1.001 milleuno ミッレウーノ
200 duecento ドゥエチェント 2.000 duemila ドゥエミーラ
300 trecento トゥれチェント 10.000 diecimila ディエーチミーラ
400 quattrocento クアットろチエント 100.000 centomila チェントミーラ
500 cinquecento チンクエチェント 1.000.000 un millione ウンミッリオーネ
600 seicento セイチェント 2.000.000 duemillioni ドゥエミッリオーニ
centuno は cento uno でもOK。
“mille”は単数形、“mila”は複数形、単数の語尾が -e 、複数の語尾が -a です。ややこしいですねぇ。私はしょっちゅう間違えてしまいます。イタリアのクラシック車レースで“Mille Miglia(ミッレミリア)”というのがあります。混乱した時はこの名前を思い出して、mille miglia=1000マイル、milleは1000、と頭の中で整理してます。
“millione”は単数形、“millioni”は複数形。この語尾変化は、 -e → -i と規則通りなので覚えやすいですね。

あと、紛らわしいのは、数字で3桁ごとで区切る「 ,」は、イタリアだと「 .」と書きます。
で、小数点はというと、「 ,」を使うそうです。

★発音のポイント★“mille”は l (エッレ)が2つ続きますが“mila”の l (エッレ)は1つです。子音が2つ続くとつまった音に(小さなッの入った音)になるので、“mille”は「ミッレ」、“mila”は「ミーラ」と発音します。

38.動詞 avere

“avere” は、超重要動詞です。意味は「持つ」「~の状態にある」「身につける」「所有する」などなど・・・“avere”を使った表現はたくさんあって、avereなくして伊語は話せない。でもって、このような重要動詞の活用は不規則なんですよね。26.不規則動詞で紹介しましたが覚えてますか?ここでもう1度確認しましょう。発音に注意!“h”は発音しないんでしたね。

avere の活用形
io ho
tu hai
lui/lei/Lei ha
noi abbiamo
voi avete
loro hanno
それでは、avere を使った表現をいくつか紹介します。

Maria ha i capelli lunghi. マリア アイカペッリ ルンギ マリアはロングヘアーである。
capello (カペッロ)   髪  -複数形はcapelli
lungo (ルンゴ)   長い-複数形はlunghi
長い髪を持っている→ロングヘアーである、となるわけですね。髪の毛は1本なら“capello”だけどヘアースタイルを言うなら複数形です。だから形容詞“lungo”も複数形の“lunghi”になります。語尾 -o を -i に変えて“lungi”ではないかと思いきや、これだと発音が“ルンジ”となり子音が違ってしまうのでNG!語尾「ゴ」は「ギ」になるのが正解!「ギ」は“ghi”と書きます。ショートヘアーなら“i capelli corti”です。“corto(コるト)”は「短い」と言う意味。

Ho mal di testa. オマルディ テスタ 私は頭が痛い。
male (マーレ)   (男性名詞)痛み、苦痛
testa (テスタ)   頭
「~が痛い」と言う時は、<avere mal di +痛いところの名前>となります。
“male”は“di”の前では“e”が落ちて“mal”となります。

Ho fame. オ ファーメ 私はおなかがすいている。
fame (ファーメ)   空腹
空腹の状態にある→おなかがすいている、ですね。「喉が乾いている」は“sete(セーテ)”「喉の渇き」という意味の単語を使って“Ho sete.”と言います。

Ho due sorelle. オドゥエソれッレ 私には2人の姉妹がいます。
sorella (ソれッラ)   姉妹 -複数形は sorelle(ソれッレ)

Ho venticinque anni. オ ヴェンティチンクエ アンニ 私は25才です。
25の年を持っている → 25才です。anni は anno (年)の複数形。
「いくつの、どれだけの」と言う意味の疑問詞“quanto”を使って
“Quanti anni hai?”といえば「何才ですか?」です。これは親しい人や年下の人に使う言い方(親称)です。敬称では“Quanti anni ha?”です。

Abbiamo intenzione di noreggiare una macchina. 私たちはレンタカーを借りるつもりです。
intenzione (インテンツィオーネ)   (女性名詞)意思、目的、計画
noreggiare (ノれッジャーれ)   (レンタカーなどを)借りる
<avere intenzione di +動詞の原形(不定詞)>で、「~するつもりである。」となります。

Non ho tempo. 私には時間が無い。
tempo (テンポ)   時間、時
忙しい日に、映画や買物に誘われたら、“Mi dispiace, ma oggi non ho tempo.(あいにく今日は時間が無いんだ。)”
“tempo”は、文字通り「テンポ(拍子)」の意味もあります。また「天気」という意味でもよく使われます。

もっと、もっと、avereを使った表現はあるのですが、少しずつ覚えましょう。ただし、avereの活用形は、ばっちし頭に入れておきたい。過去の表現などで助動詞の役割をしたり、本当に本当に重要な動詞なので!

動詞 「andare」は便利な動詞

Vado in Italia. 私はイタリアに行きます。
Vado a Roma. 私はローマに行きます。
“andare”は「行く、出発する」です。注意点は、行き先によって使う前置詞が違うこと。

「~へ行く」と言う時に使う前置詞は主に、“in”と“a”です。上の例のように、行き先が国の場合は“in”、都市の場合は“a”と使い分けます。

“andare”は不規則変化する動詞です。活用形の復習を兼ねて、例文でいろんな所へ行ってみましょう。

Vado in Piazza Repubblica. 私は共和国広場へ行く
Vai al bar. 君はバールへ行く
Va al concerto. あなたは/彼は/彼女は、コンサートへ行く
Andiamo al cinema. 私たちは映画へ行く
Andate alla stazione. あなたたちは駅へ行く
Vanno in centro. 彼らは/彼女らは、都心へ行く
repubblica (レプッブリカ)   共和国
concerto (コンチェるト)   コンサート
cinema (チーネマ)   (男性名詞・単複同形)映画
centro (チェントろ)   中心地
語尾が“a”で終わる名詞は女性名詞である、というのは以前に説明しましたが、例外もいくつかありまして、例えば、“cinema” は語尾が“a”で終わるのに男性名詞です。そして、複数になると語尾が変化するという法則にも逆らっていて、単数でも複数でも“cinema”と変化しません。

前置詞の後に定冠詞が来る時は、ひっついて連結形を作るので、< a + il → al > < a + la → alla > となります。

Vado dal dentista. 私は歯医者さんに行く。
dal (ダル)   前置詞 di + 定冠詞 il
dentista (デンティスタ)   歯科医
前置詞 “di”を使って<andare di + 人>では、「~(人)のところへ行く」となります。

“dentista” は、語尾が“a”で終わっていますが、男女同形の名詞です。歯医者さんが男性でも女性でも“dentista”です。しかし、複数になると区別が必要で、男性の歯医者さんたちは“dentisti”、女性の歯医者さんたちは“dentiste”と変化します。

Luisa e Anna vanno a fare spese. ルイ-ザとアンナは買物に行く。
Andiamo a vedere un film. 私達は映画を見に行く。
spesa (スペーザ)   買物
このように“andare”の後に行き先ではなく、前置詞“a” + 不定詞(動詞の原形)を持ってくることで「~しに行く」ということができます。“fare spese”はショッピングと言った方がいいかな?休日に洋服や靴を買いに行くといったような買物のこと。日常的な買物なら“fare la spesa”となり単数で定冠詞をつけます。

Vado in macchina. 私は車でいきます
Va in bicicletta? あなたは自転車で行くのですか?
bicicletta (ビチクレッタ)   自転車
「列車で行く」とか「車で行く」など手段を言う場合は前置詞“in”を使います。
ただし、「歩いて行く」は“andare a piedi”、前置詞“a”を使います。

Andiamo a letto alle undici. 私たちは11時に寝ます。
letto (レット)   ベッド
ベッドヘ行く→寝る、なんですね。
「○時に」というのは<alle + 数字>です。ただし、1時は、“al’una”です。

Come va? コメ ヴァ? 調子はどうですか?
Va bene. ヴァ ベーネ いいですよ
「どんな風に」「どのような」という疑問詞“come”と“andare”で「調子はどうですか?」という挨拶の時の決り文句です。“bene”は「よい」という意味。
「~の状態にある」という動詞“stare”を用いて“Come sta?”も同様「調子はどうですか?」「元気ですか?」という決り文句です。
親しい人になら親称で、“Ciao ! Come vai ? (Come stai ?)” 「やぁ、元気?」“Va bene, e tu?”「元気だよ、君は?」てな具合。大阪なら「まいどっ!調子はどうでっか?」「ぼちぼちでんなぁ。」が決り文句?!。。。イタリア語でぼちぼちは“Così così.”(コズィコズィ)と言います。

動詞 venire

「よく使う動詞は不規則変化する」の法則通り、“venire”も不規則変化する動詞です。

「来る」「到着する」と言う意味ですが、日本語に訳すと「行く」という表現になったりします。

Vengo in Italia. 私はイタリアに行く。
Venite a Osaka. あなたたちは大阪に来る
なぜ「行く」なのか?“Vado in Italia.”との違いは?

例えば、イタリアに友人がいたとして、日本から国際電話で「来週、(君のいる)イタリアに行くよ。」なんて言う場合は“venire”を使います。ところが、日本にいる友人に「来週、イタリアに行くんだ。」と言う場合は“andare”です。つまり、相手のいる所へ行く場合は“venire”なんです。
だから、「明日、君のところへ行くよ。」だったら
“Vengo da te domani.”
となります。「私は君のところへ来る」じゃ変な日本語になっちゃいますもんね。
< venire da + 人 > で、「~(人)のところへ来る」です。“tu”は目的格になると“te”となります。

Vado al cinema. 私は映画に行きます。
Vengo anch’io. 私も行きます。
anche (アンケ)   ~もまた
anch’io =anche io   私も
“anche” の後に “io” が来ると母音が重なるので、“anche”の“e”を落して“anch’io”(アンキーオ)とします。

このように、相手と同じ所、相手の行く方向へ行く場合は“venire”を使います。

Vengo in America.   私はアメリカに来ます(行きます)。
Perchè non vieni anche tu?   君も一緒に来ない(行かない)?
Viene a Milano.   あなたは/彼は/彼女は、ミラノに来ます(行きます)。
Veniamo al lezione.   私たちは授業に来ます(行きます)。
Venite a casa mia?   あなたたちは私の家に来ますか?
Vengono anche Mario e Gina.   マリオとジーナも来ます(行きます)。
“Perchè non vieni anche tu?” なぜ君も来ないの?→「一緒に来ない?」と誘いの文句になります。

否定疑問文 “Non ~ ? (~しないのですか?)”は、返事に注意しなくてはいけません。
一緒に行くなら、“Sì”、一緒に行かないなら“No”です。
否定疑問文は“non”を無視して考えると解かりやすいと思います。

Non parte domani?   明日出発しないのですか?
~ Sì, parto domani   ~ いいえ、明日出発します。
~ No, non parto domani.   ~ ええ、明日は出発しません。
venire a ~, venire in ~, venire da ~, など、“venire”使って「~へ来る(行く)」と言う場合の前置詞の使い方は“andare”と同じです。(→39.動詞andare)そして、前置詞“a”の前には必ず定冠詞を置き、“in”には定冠詞がいらない、という法則があります。 しかし!“a casa mia”は例外です。

今日はこんな感じです。それでは!

イタリア語の副詞

Il treno viene sicuramente? 列車は確かに来るのですか?
列車の発着が遅れたり、ホームが突然変更したりなんてイタリアではよくあるそうです。でもそんな事に慣れていない日本人ならついこんな質問したくなりますよね。

副詞の位置はたいてい動詞の直後です。そして、性・数によって語尾が変化する名詞や形容詞と違って、副詞は動詞を修飾しているので語尾が変化することはありません。

更にうれしいことに、形容詞から簡単に副詞を作る事ができるのです。

形容詞を → 女性単数形にして → mente をつけると副詞のできあがり
sicuro → sicura → sicuramente
(スィクーろ)確かな       (スィクらメンテ)確かに
chiaro → chiara → chiaramente
(キアーろ)明るい、はっきりした       (キアらメンテ)明らかに、はっきりと

形容詞の語尾が “- e” で終わるものは、“mente”をつけるだけでOKです。

veloce → velocemente
(ヴエローチェ)速い   (ヴェローチェメンテ)速く

形容詞の語尾が“le”または“re”で終わるものは、“e”をとってから、“mente”を付けます。

形容詞の → 語尾-eをとって → menteをつける
regolare → regolar → regolarmente
(れゴラーれ)規則的な       (れゴラるメンテ) 規則的に
speciale → special → specialmente
(スペチァーレ)特別の       (スペチャルメンテ)特別に
例外もあるので要注意!

lreggero → lreggermente
レッジェーろ(軽い)   レッジェるメンテ(軽く)

Questa borsa è molto grande. この鞄はとても大きい。
“molto”は「とても、非常に」という意味の副詞です。副詞が他の形容詞や副詞を修飾する場合は、通常その前に置きます。そしてこの時も、形容詞の性・数に関係無く、語尾変化はしません。

[appbox googleplay jp.ejapanese.bizenjp]
例文をみてみましょう

Lui mangia tanti spaghetti. ルイ マンジャ タンティ スパゲッティ 彼は沢山のスパゲティを食べる
Lui mangia tanto. ルイ マンジャ タント 彼はよく食べる
“tanto”は形容詞としても副詞としても使います。

上段の文章では形容詞として使われていてspaghetti を修飾しています。形容詞は名詞の性・数に語尾が一致する、という規則に従い“tanto”は“tanti”となります。

下段の文章では副詞として使われています。

“molto”も“tanto”と同じく形容詞としても副詞としても活躍します。

好みを表す

Preferisci il vino o la birra?
プれフェりッシ イル ヴィーノ オ ビッら
ワインとビールどっちが好き?
“preferisci”は動詞preferire「より好む」「・・・の方が好き」のtuの形。ire動詞の-isc型です。

“o”は「または」の意味で英語の“or”と同じ。

Preferisco la birra, e tu? 「私はビールの方が好きです。君は?」
Anch’io. 「私もそうです(ビールの方が好きです)。」

anch’io = anche io (anche「~もまた」 母音が続くと( ’)apostrofoで省略します)

preferireの活用形
io preferisco
プれフェりスコ
tu preferisci
プれフェりッシ
lui/lei/Lei preferisce
プれフェりッシェ
noi preferiamo
プれフェりアーモ
voi preferite
プれフェりーテ
loro preferiscono
プれフェりスコノ
疑問詞“quale”「どんな」「どの」を使って好みを聞いてみましょう。

Quale stagione preferisci?
クアレ スタジョーネ プれフェりッシ?
どの季節が好き?
Preferisco l’estate. 「私は夏が好き。」

「春」 primavera (プりマヴェーら)
「夏」 estate (エスターテ)
「秋」 autunno (アウトゥンノ)
「冬」 inverno (インヴェるノ)

Mi piace il panino.

ミ ピアーチェ イル パニーノ
私はパニーノが好きです。
まず、この文章の主語は“il panino”なのです。直訳すると、「パニーノは私に好まれる。」で、「私はパニーノが好きだ。」になるわけです。日本人には馴染みにくい言い方ですが“mi piace ~.”「私は~が好きだ。」と丸暗記しましょう!って無責任な説明ですみません・・・
文法上の主語が“il panino”なので“piace”は三人称単数形です。原形は“piacere(ピアチェーれ)”「好む、気に入る」です。初対面の人に“Piacere!”と呼びかけると、「はじめまして。」の挨拶になります。

Mi piacciono gli spaghetti.

ミ ピアッチョノ リ スパゲッティ

私はスパゲッティが好きです。
この文章の主語は“gli spaghetti”ですから、“piacciono”は三人称複数形です。このように、好きな物(=主語)が複数形になると動詞は常に“piacciono”です。

Mi piacciono quelle scarpe.  (私はあの靴が好きだ。)

Mi piacciono questi pantaloni. (私はこのズボンが好きだ。)

「ズボン」は常に複数形の“pantaloni”です。「靴」はたいてい複数形。片方だけを指すときなら単数形“scarpa”です。guanti「手袋」やcalze「靴下」もこの仲間なので複数形。片方だけなら単数形の“guanto”“calza”を用います。スパゲッティは単数形の lo spathetto とすると「1本のスパゲッティ」になってしまうので要注意。le rasagne 「ラザニア」も同じです。

Mi piace la cucina italiana.
ミ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 私はイタリア料理が好きです。
Ti piace la cucina italiana.
ティ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 君はイタリア料理が好きです。
Si piace la cucina italiana.
スィ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ あなたは/彼は/彼女は、
イタリア料理が好きです。
Ci piace la cucina italiana.
チ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 私たちはイタリア料理が好きです。
Vi piace la cucina italiana.
ヴィ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ あなたたちはイタリア料理が好きです。
Si piace la cucina italiana.
スィ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 彼らはイタリア料理が好きです。

Mi piacciono le rasagne.
ミ ピアッチョノ レ らザーニェ 私はラザニアが好きです。
Ti piacciono le rasagne.
ティ ピアッチョノ レ らザーニェ 君はラザニアが好きです。
Si piacciono le rasagne.
スィ ピアッチョノ レ らザーニェ あなたは/彼は/彼女は、
ラザニアが好きです。
Ci piacciono le rasagne.
チ ピアッチョノ レ らザーニェ 私たちはラザニアが好きです。
Vi piacciono le rasagne.
ヴィ ピアッチョノ レ らザーニェ あなたたちはラザニアが好きです。
Si piacciono le rasagne.
スィ ピアッチョノ レ らザーニェ 彼らはラザニアが好きです。
好きな物が単数形なら piace、複数形なら piaccionoです。piacereの活用形はこの2種類を覚えておきましょう。そして「私に」「君に」を意味する mi, ti, si, ci, vi, si を覚えましょう。

疑問文は、最後に“?”をつけて、語尾をあげて発音するだけ!

否定文はmi piace や ti piaceの前に“non”をつけて、
Non mi piace il pesce.(私は魚が好きではありません。)
Non ti piacciono le razagne?.(君はラザニアが好きじゃないの?)

天気を表す

Che tempo fa oggi a Tokyo?
ケテンポ ファ オッジ ア トーキョー
今日の東京の天気はどう?
tempoと聞くと、「速いテンポの曲」、「歩くテンポで」、などのテンポ、つまり「拍子」が思い浮かびます。
でも、イタリア語のtempoは「拍子」だけでなく、「時間」や「天気」の意味もあるのです。
だから“che tempo”で、「どんな天気」です。“fa”は動詞fareの三人称単数形。天気を表す場合の動詞はいつも三人称です。

Fa bel tempo. ファ ベル テンポ いい天気です。
Fa brutto tempo. ファ ブるット テンポ 悪い天気です。
Fa freddo. ファ フれッド 寒いです。
Fa caldo. ファ カルド 暑いです。
“bel” 「よい」とか「すばらしい」という意味の形容詞belloの変形です。このbelloは、『形容詞は名詞の後ろに置く』という法則に反して、たいてい名詞の前につきます。しかも、男性名詞の前では定冠詞のように変化します。(詳しい説明はまたの機会に・・・)
“bello”の反対語が“brutto”。bello と brutto は天気以外にも、良い、悪い、美しい、醜いなどの表現によく使います。

“freddo”は「寒い、冷たい」“caldo”は「暑い、熱い」の意味。イタリアのホテルのbagno(お風呂場)では、Cはお湯、Fは水です。「C はcoldのことだな、てことはお湯はFか・・・」とFの蛇口をひねり「ひぇ~!冷た~い!」ってな経験をしたのは私だけではないはず!ちなみに、「蒸し暑い」は“Fa caldo umido.”(ファ カルド ウミド)です。

次に、“C’è ~”“Ci sono ~”を使った表現。

C’è il sole. チェ イル ソーレ お日様が出ています。
C’è il vento, チェ イル ヴェント 風があります。
C’è la neve. チェラ ネーヴェ 雪です。
C’è la pioggia. チェ ラ ピオッジャ 雨です。
Ci sono le nuvole. チ ソーノ レ ヌヴォレ 曇りです。
sole 「太陽」♪オー・ソーレ・ミーオ♪のソーレです。ちなみにオーは感嘆詞ではなくナポリ方言の定冠詞だそうです。
vento 「風」
neve 「雪」 Biancaneveは「白雪姫」です。
pioggia 「雨」。
nuvola 「雲」。複数形のnuvole(ヌヴォレ)を使うことが多いようです。

動詞や形容詞を使った表現もあります。

È sereno. エ セレーノ いい天気です。
Tira vento. ティーら ヴェント 風が吹いてます。
Nevica. ネヴィカ 雪です。
Piove. ピオーヴェ 雨です。
È nuvoloso エ ヌヴォローゾ 曇りです。
tirare (ティらーれ) 「(風などが)吹く」、nevicare (ネヴィカーれ)「雪が降る」、piovere (ピオーヴェれ)「雨が降る」という意味の動詞、三人称単数形を使用。
sereno は「晴れた」、nuvolosoは「曇っている」という意味の形容詞 。

今日はこんな感じです。それでは!

主語代名詞と動詞「essere」

私は日本人です。(主語代名詞と動詞essere)

「私は」「あなたは」と言う時に使う主語代名詞と、英語の be動詞にあたる essere のお勉強です。

( Io ) sono giapponese. (イオ)ソーノ ジャッポネーゼ 私は日本人です。
sono は essere の一人称単数形、英語なら I am Japanese. の am にあたります。「私は」にあたる主語代名詞は“ Io ” ですが、普通は省略します。イタリア語では、動詞が主語によって6通りに変化します。そこで、動詞の活用形によって主語が判断できる場合、主語は省いてしまう事が多いのです。

essere の活用

主語代名詞   essere
一人称単数 io 私は sono
二人称単数 tu 君は sei
三人称単数 Lei あなたは è
lui 彼は
lei 彼女は
一人称複数 noi 私達は siamo
二人称複数 voi あなたたちは siete
三人称複数 loro 彼らは/彼女たちは sono

① ( Lei ) è italiano? (レイ)エ イタリアーノ? あなたはイタリア人ですか?
② ( Tu ) sei italiano? (トゥ)セイ イタリアーノ? 君はイタリア人ですか?
上の2つの文章の違いは、 ① は初対面の人や目上の人に使う言い方で、
② は親しい人に使います。
そして、どちらの文も普通は主語を省略して言います。
ここでは、Lei を「あなた」、tu を「君」 としておきます。そして、この Lei 「あなた」とlei 「彼女」は発音が同じで区別しにくいのですが、会話の内容や状況で判断しましょう。また書く場合はLeiは文章の途中でも大文字の “L” を使うことにより lei と区別します。
(Lei は文法上では、三人称単数扱いをします。)

主語が男性であるか女性であるか、単数か複数かによって、言い方が違います。上の例文①②は男性に対して訊ねる言い方で、女性に対しては、

① ( Lei ) è italiana? (レイ)エ イタリアーナ? あなたはイタリア人ですか?
② ( Tu ) sei italiana? (トゥ)セイ イタリアーナ? 君はイタリア人ですか?
となります。男性は“italiano” 女性は“italiana”。語尾が男性なら“-o”、女性なら“-a”になります。

最初の例文“Sono giapponese.”に関してはgiapponeseの語尾が-eで終わっているので、「私」が男性の場合でも女性の場合でもgiapponeseです。

否定文は、動詞の前に“non”をつけます。

Lei è italiano ? あなたはイタリア人ですか?
No, non sono italiano. Sono giapponese. いいえ、私はイタリア人ではありません。私は日本人です
主語が複数の場合、次のようになります。

男性複数 ( Noi ) siamo italiani. (ノイ)シアーモ イタリアーニ 私達はイタリア人です。
女性複数 ( Noi ) siamo italiane. (ノイ)シアーモ イタリアーネ 私達はイタリア人です。
男性複数 ( Voi ) siete italiani? (ヴォイ)シエーテ イタリアーニ? あなた達はイタリア人ですか?
女性複数 ( Voi ) siete italiane? (ヴォイ)シエーテ イタリアーネ? あなた達はイタリア人ですか?
男性複数 ( Noi ) siamo giapponesi. (ノイ)シアーモ ジャッポネーズィ 私達は日本人です。
女性複数 ( Voi ) siete giapponesi? (ヴォイ)シエーテ ジャッポネーズィ? あなた達は日本人ですか?
男性複数 (Loro) sono italiani. (ローろ)ソーノ イタリアーニ 彼らはイタリア人です。
女性複数 (Loro) sono italiane. (ローろ)ソーノ イタリアーネ 彼女たちはイタリア人です。
ところで、主語が、男性と女性が混ざっている複数の場合はどうなるのでしょう?その場合は、男性複数の言い方を使ってください。

イタリア語で道をたずねる

この辺りに駅があるはずなんだけどなぁ・・・というような、歩いていける距離にある場所を尋ねる場合は、

Scusi, per la stazione?
スクージィ ペる ラ スタツィオーネ?
すみませんが、駅に行くには?
scusi   すみません、と呼びかける時に言う言葉。英語ならexcuse me.
per   英語のforを当てはめると理解し易いと思います。
la   女性名詞の単数につく定冠詞(詳しくは13.で)
でOK!でも、「~はどこにありますか?」と言うなら、

Scusi. Dov’è il Palazzo Vecchio?
スクージィ ドヴェ イル パラッツォ ヴェッキオ?
すみません。ヴェッキオ宮殿はどこですか?
dove   「どこに・どこで・どこ」場所を訊ねる時の疑問詞
dov’è   dove è  を短くしてこう言う
il   男性名詞の単数につく定冠詞(詳しくは13.で)
palazzo   宮殿、建物
場所をたずねる疑問文です。道を聞く場合以外でも、物の場所を訊ねる時にも使います。

Dove sono i libri?
ドヴェ ソーノ イ リブり
本はどこにありますか?
i は 男性名詞の複数につく定冠詞(詳しくは13.で)

上の例文では主語が libri 複数なので、動詞はsonoになります。

Where is  ~? は、Dov’è ~?
Where are ~? は、Dove sono ~?  と憶えましょう。

道を訊ねれば、方向を示す言葉がいろいろ返ってきます。そんな時に知っていると役立つ単語です。

a destra ア デストら 右に
a sinistra ア シニストら 左に
in fondo イン フォンド 突き当りに
dietro ディエトろ 裏手に・後に
davanti a ~ ダバンティ ア ~の正面に・前に
più avanti ピュ アバンティ もっと先の方に
diritto ディりット まっすぐ
sempre diritto センプれ ディりット ずっとまっすぐ
strada ストらーダ 道
per questa strada ペる クエスタ ストらーダ この道沿いに
semaforo セマーフォろ 信号
a quel semaforo ア クエル セマーフォろ あの信号の所で
incrocio インクろーチョ 交差点
a pochi passi ア ポーキ パッシ 数歩のところに
piazza ピアッツァ 広場

イタリア語の定冠詞

定冠詞とは、「その~」と特定のものを指す時に名詞の前に置く、英語の“the”にあたるものですが、イタリア語ではこの定冠詞にも男女単複の区別があります。基本の定冠詞は次の4種類です。

il 男性名詞単数 il cane (イル カーネ)犬
il palazzo(イル パラッツォ)宮殿
i 男性名詞複数 i cani (イ カーニ)
i palazzi (イ パラッツィ)
la 女性名詞単数 la chiave (ラ キアーヴェ)鍵
la penna (ラ ペンナ)ペン
le 女性名詞複数 le chiavi (レ キアーヴィ)
le penne (レ ペンネ)
この他に、特殊な定冠詞があります。男性名詞、女性名詞の、母音で始まる単数の場合は、定冠詞が “ l’ ” となります。

l’ 母音で始まる男性名詞単数 l’ombrello (ロンブれッロ) 傘
l’albergo (ラルベるゴ) ホテル
l’ 母音で始まる女性名詞単数 l’arancia (ラらンチャ) オレンジ
l’opera (ロペら) 作品
そして、母音で始まる名詞が複数になると、男性名詞の定冠詞は“gli”女性名詞の定冠詞は“ le” となります。

gli 母音で始まる男性名詞複数 gli ombrelli (リ オンブれッリ) 傘
gli alberghi (リ アルベるギ) ホテル
le 母音で始まる女性名詞複数 le arance (レ アらンチェ)
le opere (レ オペれ)
★発音のポイント★ほとんどがローマ字読みでOKのイタリア語ですが、カタカナで説明できない音があります。それは“ gli ”。 舌を上あごにつけて「ギ」と「リ」の混ざった音を出します。
※ここでは「リ」と書いておきます。

次は男性名詞だけにつく定冠詞で、“lo” があります。これは、“s + 子音” または “z”で始まる男性名詞の単数の前に使います。

lo “s + 子音” または “z”
で始まる男性名詞の単数 lo studente (ロ ストゥデンテ) 男子生徒
lo zucchero (ロ ズッケろ) 砂糖
“s + 子音” または “z”で始まる男性名詞が複数になると定冠詞は“gli”です。

gli “s + 子音” または “z”
で始まる男性名詞の複数 gli studenti (リ ストゥデンティ)
gli zuccheri (リ ズッケり)

<定冠詞のまとめ>
子音で始まる名詞 母音で始まる名詞 S+子音または
Zで始まる名詞
単数 複数 単数 複数 単数 複数
男性名詞 il i l’ gli lo gli
女性名詞 la le l’ le

イタリア語の形容詞

形容詞は、形容する名詞の性・数によって名詞と同じように語尾が変化します。
そして、形容詞はたいていの場合、名詞の後にきます。

単数 複数
男性名詞 palazzo bianco
パラッツォ ビアンコ palazzi bianchi
パラッツォ ビアンキ 白い建物
pacco grande
パッコ グらンデ pacchi grandi
パッキ グらンディ 大きな小包
女性名詞 gonna bianca
ゴンナ ビアンカ gonne bianche
ゴンネ ビアンケ 白いスカート
valigia grande
ヴァリージァ グらンデ valigie grandi
ヴァリージェ グらンディ 大きなスーツケース

★注意★  bianco(白い) ~男性複数名詞を形容する場合は bianci ではなく bianchi
~女性複数名詞を形容する場合は biance ではなく bianche
pacco (小包) ~男性名詞。複数形は pacci ではなく pacchi

<例文>
Questo è un vino rosso.
クエストエウンヴィーノろッソ これは赤ワインです。
vino(ワイン) rosso(赤い)
Questa è una penna rossa.
クエスタ エ ウナペンナろッサ これは赤ペンです。
形容詞rossoは女性名詞 penna(ペン)を修飾するので
形容詞の語尾は -aで rossa
C’è una camera libera?
チェ ウナ カメら リベら? 空いている部屋はありますか?
形容詞 libero(空いている)は女性名詞 camera(部屋)を修飾するので
語尾は-aで libera
Ci sono posti liberi?
チソーノ ポスティリベり? 空いている席はありますか?
形容詞 liberoは男性名詞 posto(座席)の複数形 posti を修飾するので
語尾は-i で liberi

出身地をたずねる

「どこの出身?」というフレーズはよく使いませんか?イタリアでも、かつて都市国家だったこともあり、人に出身地を聞くことはよくあるそうです。

Di dov’è ? ディ ドベェ? (Lei に対して)あなたはどこの出身ですか?
Di dove sei ? ディ ドベセイ? (tu に対して)君はどこの出身ですか?
di は前置詞で「~出身の」とか「~の出の」という意味があります。

dove は「どこ」という意味の疑問詞

Sono di Tokyo. ソーノ ディ トーキョー 私は東京の出身です。
Sono di Perugia. ソーノ ディ ペるージャ 私はペルージャの出身です。
イタリア人の出身地は、次のような言い方もあります。

Sono napoletano.. ソーノ ナポレターノ (男性の場合)私はナポリ市民です。
Sono napoletana. ソーノ ナポレターナ (女性の場合)私はナポリ市民です。
語尾は男女性数によって変えて下さい。

他の都市の例です。
都市名 男性 女性
Milano
ミラーノ milanese
ミラネーゼ milanese
ミラネーゼ
Bologna
ボローニャ bolognese
ボロニェーゼ bolognese
ボロニェーゼ
Firenze
フィれンツェ fiorentino
フイオれンティーノ fiorentina
フィオれンティーナ
Venezia
ヴェネツィア veneziano
ヴェネツィアーノ veneziana
ヴェネツィアーナ
Roma
ろーマ romano
ろマーノ romana
ろマーナ

前置詞 di の使いかた

di は、14.で勉強した「~の出身」という意味以外に、所有・所属を表す「~の」という使いかたがあります。

il duomo di Firenze
イルドゥオーモ ディフィれンツェ フィレンツェのドゥオーモ
lo zaino di Marco
ロザイノ ディ マルコ マルコのリュックサック
la città di Roma
ラ チッタ ディ ローマ ローマ市
la partita di calcio
ラ パルティータ ディカルチョ サッカーの試合
17.数字を覚えよう

イタリア語の数字は1~20まで覚えれば、99まではすぐに言えるようになります!

1 uno ウノ   11 undici ウンディチ
2 due ドゥエ 12 dodici ドディチ
3 tre トゥれ 13 tredici トゥれディチ
4 quattro クアットろ 14 quattordici クアットるディチ
5 cinque チンクエ 15 quindici クインディチ
6 sei セイ 16 sedici セディチ
7 sette セッテ 17 diciassette デチャセッテ
8 otto オット 18 diciotto ディチォット
9 nove ノーヴェ 19 diciannove ディチャンノーヴェ
10 dieci ディエーチ 20 venti ヴェンティ

20 venti ヴェンティ   21 ventuno ヴェントゥーノ
30 trenta トゥれンタ 22 ventidue ヴェンティドゥエ
40 quaranta クアらンタ 23 ventitré ヴェンティトゥれ
50 cinquanta チンクアンタ 24 ventiquattro ヴェンティクアットろ
60 sessanta セッサンタ 25 venticinque ヴェンティチンクエ
70 settanta セッタンタ 26 ventisei ヴェンティセイ
80 ottanta オッタンタ 27 ventisette ヴェンティセッテ
90 novanta ノヴァンタ 28 venttotto ヴェントット
21、31、41、51・・・は母音が重なるので、ventuno、 trentuno、 quarantuno、 cinquantuno ・・・となります。同じく、28、38、48、58 ・・・は、ventotto、 trentotto、 quarantotto、 cinquantotto・・・です。

★注意★ 60 (sessanta) と70 (settanta) は似ているので間違えないように・・・

18.時間の言い方

① Che ora é ? ケ オーラ エ? 何時ですか?
② Che ore sono ? ケ オーレ ソーノ?
che は「何の」「どれほどの」「どのような」という意味の疑問詞。
ora は「時間」という意味の女性名詞。
①は単数形(ora)の場合のたずね方、②は複数形(ore)の場合のたずね方、地域によって言い方が違うそうです。

Sono le cinque. ソーノ レ チンクエ 5時です。
時間を表す数字の前に女性複数の定冠詞 le を付けます。

Sono le dieci e cinque. ソーノ レ ディエーチ エ チンクエ 10時5分です。
Sono le otto e mezzo. ソーノ レ オット エ メッゾ 8時半です。
Sono le otto e trenta. ソーノ レ オット エ トレンタ 8時30分です。
Sono le sette e quarto. ソーノ レ セッテ エ クアるト 7時15分です
Sono le sette e quindici. ソーノ レ セッテ エ クインディチ 7時15分です
Sono le nove e tre quarti. ソーノ レ ノーベ エ トれ クアるティ 9時45分です。
Sono le nove e quaranta cinque. ソーノ レ ノーベ エ クアらンタチンクエ 9時45分です。
Sone le tre meno cinque. ソーノ レ トれ メーノ チンクエ 3時5分前です。
Sono le due e cinquanta cinque. ソーノ レ ドゥエ エ チンクアンタチンクエ 2時55分です。

e 「~と」という意味の接続詞。英語なら and です。
mezzo 「半分、2分の1」という意味。時間なら30分。
quarto 「4分の1」という意味。時間なら15分。tre quartiで45分。
meno 「~より少なく、~より小さく」という意味。3時より5分少ない→3時5分前

ただし、1時台や正午などを言う場合は単数扱いとなります。

È l’una. エ ルーナ 1時です。
È l’una e venti. エ ルーナ エ ヴェンティ 1時20分です。
È mezzogiorno. エ メッゾジョルノ 正午です。
È mezzanotte. エ メッザノッテ 午前0時(夜中の12時)です。

19.アルファベット

イタリア語で alfabeto(アルファベート)。読み方を覚えておきましょう。
名前の綴りを説明する時などに役に立ちます。

アルファベートを人に伝える時、次のようにイタリアの都市名などで説明します。

A ア A come Ancona アンコーナ の A
B ビ B come Bologna ボローニャ の B
C チ C come Como コーモ の C
D ディ D come Domodossola ドモドッソラ の D
E エ E come Empoli エンポリ の E
F エッフェ F come Firenze フィれンツェ の F
G ジ G come Genova ジェーノヴァ の G
H アッカ H come Hotel オテル の H
I イ I come Imola イモラ の I
L エッレ L come Livorno リヴォーるノ の L
M エンメ M come Milano ミラーノ の M
N エンネ N come Napoli ナーポリ の N
O オ O come Otranto オートらント の O
P ピ P come Pisa ピーザ の P
Q ク Q come quaranta クアらンタ の Q
R エッレ R come Roma ろーマ の R
S エッセ S come Savona サヴォーナ の S
T ティ T come Torino トりーノ の T
U ウ U come Udine ウディネ の U
V ヴィ V come Venezia ヴェネツィア の V
Z ゼータ Z come Zara ザーら の Z
come (コメ) ~ような、~として

H、 Q のつく都市名がないので「Hotel」「quaranta」としています。

★発音のポイント★イタリア語では単語の中の“H”は発音しません。ですから“Hotel”は「ホテル」ではなく「オテル」と発音します。

次の文字はイタリア語では使いません。例える単語がないので読み方のまま伝えましょう。

J イルンゴ
K カッパ
W ドッピアヴ
X イクス
Y イプスィロン

20.発音のポイント

今まであげた★発音のポイント★のまとめと詳しい説明です。

Cを使った文字の発音
ca カ carta カるタ 紙   cia チャ doccia ドッチャ シャワー
chi キ chiesa キエーザ 教会 ci チ cinema チネマ 映画
cu ク cupola クーポラ 丸屋根 ciu チュ acciuga アッチューガ アンチョビ
che ケ maccheroni マッケろーニ マカロニ ce チェ dolce ドルチェ 菓子
co コ medico メディコ 医者 cio チョ calcio カルチョ サッカー

Gを使った文字の発音
ga ガ gamba ガンバ 脚・すね   gia ジャ giardino ジャるディーノ 庭園
ghi ギ ghiotto ギオット 大食家 gi ジ originale オリジナーレ 本来の
gu グ guida グイーダ ガイド giu ジュ giugno ジューニォ 6月
ghe ゲ borghese ボるゲーゼ 村人 ge ジェ gennaio ジェンナイオ 1月
go ゴ gola ゴーラ 喉 gio ジォ giovane ジョーヴァネ 若い

gna ニァ lasagna ラザーニァ ラザニア gli リ moglie モーリエ 妻
gni ニィ ogni オーニィ それぞれの
gnu ニュ ognuo オニューノ めいめい・各人
gne ニェ bolognese ボロニェーゼ ボローニャ風の
gno ニォ bisogno ビゾーニォ 必要

SCを使った文字の発音
scia シャ scialle シャッレ ショール
sci シィ sci シィ スキー
sciu シュ prosciutto プロシュット ハム
sce シェ pesce ペーシェ 魚
scio ショ sciopero ショーペろ ストライキ

★ff, pp, tt のように子音が重なる場合、その子音はつまった音になります。
(例)doccia、 acciuga、 giacca、 cappuccino

★Rが重なる場合は、強い巻き舌で発音します。
(例)arrivederci、 birra

★M または N が重る時は、「ン」の音をはさみます。
(例)nonno(ノンノ)祖父、 mamma(マンマ)ママ・お母さん、 gomma(ゴンマ)消しゴム

★イタリア語はHを発音しない。
(例)hotel(オテル)ホテル、  ha(ア)動詞avereの三人称単数形

★単語のアクセントは、最後から2番目の母音を強く、長く伸ばして発音するものが多い。
(例)gelato(ジェラート)、 panino(パニーノ)、 bisogno(ビゾーニォ)

★単語のアクセントは、最後から3番目の母音を強く発音するものもある。
(例)camera(カメら)、 libero(リベろ)、 calcio(カルチョ)

★単語のアクセントが、語尾の母音にくるものがある。
その場合はその母音にアクセント記号をつける。
(例)caffè、 tè、 città

とりあえずこんな感じです。以上ご参考までにどうぞ。

イタリア語の男性名詞と女性名詞

男は-o、女は-aでおわります。
男の複数は-i、女の複数は-eでおわります。

イタリア語では、全ての名詞が男性か女性かに分かれており、それぞれに単数形と複数形があります。
そして、それに伴って冠詞と形容詞も変化します。

-oで終わるのが男性名詞、-aで終わるのが女性名詞、-eで終わる名詞はその単語により異なります。
-o男性名詞の複数形は-iで、-a女性名詞の複数形は-eで、-eで終わる名詞の複数形は-iに変化します。
大体の名詞はこのパターンなのですが、例外もあります。それはまた後で。
男女の区別をなくして-o、-aを取ってしまったイギリス人は賢かった!
それでも、フランス語に比べたらずっと分かりやすいですけど。

冠詞も主語の名詞に伴って変化します。

イタリア語の不定冠詞

男性名詞の前にはun、女性名詞の前にはunaを使います。
男性名詞の内、次に来る言葉の最初の文字がs+子音、z、gnの場合は、unoになります。
例:
男性名詞:un ragazzo(ウンらガッツォ=a boy)、un peperoncino(ウンペペろンチーノ)、un pane(ウンパーネ)
女性名詞:una ragazza(ウナらガッツァ=a girl)、una pizza(ウナピッツァ)、una canzone(ウナカンツォーネ)

続いて定冠詞(英語で the)。英語と違って、イタリア語では頻繁に定冠詞をくっつけます。
男性名詞単数の前にはil、女性名詞単数の前にはlaを使います。
男性名詞単数の内、次に来る言葉の最初の文字がs+子音、z、gnの場合は、loになります。
また名詞単数の内、次に来る言葉の最初の文字が母音の場合は、l’になります。
男性名詞複数の前にはi、女性名詞複数の前にはleを使います。
男性名詞複数の内、次に来る言葉の最初の文字がs+子音、z、gn、母音の場合は、gliになります。

例:
男性名詞単数:il ragazzo(イルらガッツォ)、il pane(イルパーネ)、lo sciopero(ロショーペろ=ストライキ)
女性名詞単数:la ragazza(ラらガッツァ)、la stazione(ラスタツィオーネ)、l’amica(ラミーカ=the girl-friend)
男性名詞複数:i ragazzi(イらガッツィ)、i pani(イパーニ)、gli spaghetti(リスパゲッティ)
女性名詞複数:le ragazze(レらガッツェ)、le stazioni(レスタツィオーニ)、le amiche(レアミーケ)

形容詞も主語の名詞に伴って変化します。
男性名詞単数を修飾する形容詞は-oに変化、女性名詞単数を修飾する形容詞は-aに変化、-eで終わる形容詞は修飾するのが男性名詞でも女性名詞でも単数の場合変化しません。
男性名詞複数を修飾する形容詞は-iに変化、女性名詞複数を修飾する形容詞は-eに変化、-eで終わる形容詞は修飾するのが男性名詞でも女性名詞でも複数の場合-iに変化します。
例:
男性名詞単数:un bravo ragazzo(ウン ブらーヴォらガッツォ)、il pane buono(イル パーネブォーノ)
女性名詞単数:una brava ragazza(ウナ ブらーヴァラらガッツァ)、la bella canzone(ラ ベッラカンツォーネ)
男性名詞複数:i bravi ragazzi(イ ブらーヴィらガッツィ)、i pani buoni(イ パーニブォーニ)
女性名詞複数:le brave ragazze(レ ブらーヴェらガッツェ)、le belle canzoni(レ ベッレカンツォーニ)

日本人がたまに、女性に対してBravo!と言っているのを聞きますが、あれは女性に対して失礼です。
女性に対してはBrava!と言ってあげましょう。男性に対してがBravo!です。
複数の人達にはBravi!、女性ばかりの人達にはBrave!と言いましょう。

今日はこんな感じです。それでは!

イタリア語のよく使う動詞 -その3

よく使う動詞は、dire、sapere、capireをご紹介します。

dire(ディーれ)は、say(言う)を意味します。
I say=Dico(私は言います)
You say=Dici (あなたは言います)
She/He/It says, You(敬語)say=Dice(彼女/彼/それ, あなた様は言います)
We say=Diciamo(私たちは言います)
You(複数/敬語)say=Dite(あなたたちは/あなた様は言います)
They say=Dicono(彼ら/それらは言います)
例文:
Sai cosa dico io?(サイコーザディーコイーオ?)=Do you know what I say?「俺が何て言うか知ってる?」
Dici?!(ディーチ?!)=You say that?!「そう言うか?!」
Come si dice in italiano?(コメスィディーチェイニタリアーノ?)=How do you say in italian?「イタリア語でどう言いますか?」
Diciamo di si’(ディチャーモディスィ。)=Let’s say yes.「ハイと言っていいんじゃないかな。」
Dite pure.(ディーテプーれ。)=Please talk.「どうぞおっしゃってください。」
Che ne dite, ragazzi?(ケネディーテ、らガッツィ?)=What do you say about it, guys?「みんな、それについてはどう言う?」
Non dicono niente.(ノンディーコノニエンテ。)=They say nothing.「彼らは何も言わない。」

sapere(サペーれ)は、know(知る)を意味します。
I know=So(私は知っています)
You know=Sai (あなたは知っています)
She/He knows, You(敬語)know=Sa(彼女/彼, あなた様は知っています)
We know=Sappiamo(私たちは知っています)
You(複数/敬語)know=Sapete(あなたたちは/あなた様は知っています)
They know=Sanno(彼らは知っています)
例文:
Non lo so.(ノンロソ。)=I don’t know it.「それは知りません。」
Sai…(サイ…)=You know…「知ってるでしょ、(話の相槌で)」
Chi sa!(キサ!)=Who knows!「誰が知るかっちゅうねん!(誰も知らない)」
Noi lo sappiamo.(ノイロサッピァーモ。)=We know it.「我々はそれを知っている。」
Sapete, ragazzi?(サペーテ、らガッツィ?)=Do you know, guys?「みんな、知ってる?」
Non sanno niente.(ノンサンノニエンテ。)=They know nothing.「彼らは何も知らない。」

capire(カピーれ)は、understand(分かる)を意味します。
I understand=Capisco(私は分かります)
You understand=Capisci (あなたは分かります)
She/He understands, You(敬語)understand=Capisce(彼女/彼, あなた様は分かります)
We understand=Capiamo(私たちは分かります)
You(複数/敬語)understand=Capite(あなたたちは/あなた様は分かります)
They understand=Capiscono(彼らは分かります)
例文:
Non capisco.(ノンカピスコ。)=I don’t understand.「理解出来ません。」
Capisci?(カピーシ?)=Do you understand?「あなた分かってる?」
Non capisce mai.(ノンカピーシェマイ。)=He/She never understand.「彼/彼女は絶対に分からない。」
Noi lo capiamo.(ノイロカピァーモ。)=We understand it.「我々はそれを分かっている。」
Capite, ragazzi?(カピーテ、らガッツィ?)=Do you understand, guys?「みんな、分かってる?」
Non capiscono niente.(ノンカピスコノニエンテ。)=They understand nothing.「彼らは何も分からない。」

今日はこんな感じです。それでは!

イタリア語のよく使う動詞 -その2

よく使う動詞は、fare、avere、sentireをご紹介します。

fare(ファーれ)は、do(する)を意味します。
doと同じく、いろんな意味にも派生します。
I do=Faccio(私はします)
You do=Fai (あなたはします)
She/He/It does, You(敬語)do=Fa(彼女/彼/それ, あなた様はします)
We do=Facciamo(私たちはします)
You(複数/敬語)do=Fate(あなたたちは/あなた様はします)
They do=Fanno(彼ら/それらはします)
例文:
Faccio io.(ファッチォイーオ。)=I do.「私がやります。」
Fai tu?(ファイトゥ?)=You do?「あなたがやる?」
Non fa niente.(ノンファニェンテ。)=It does not matter.「なんでもないよ。」
Lo facciamo adesso.(ロファッチァーモアデッソ。)=Let’s do it now.「それ今やっちゃおうよ。」
Fate come volete.(ファーテコメヴォレーテ。)=Do as you like.「あなたたち好きなようにしなさい。」
Cosi’ fanno tutti.(コズィファンノトゥッティ。)=They all do so.「みんなそうします。」

avere(アヴェーれ)は、have(持つ)を意味します。
haveと同じく、過去完了を表わす使い方もします。
I have=Ho(私は持ちます)
You have=Hai (あなたは持ちます)
She/He/It has, You(敬語)have=Ha(彼女/彼/それ, あなた様は持ちます)
We have=Abbiamo(私たちは持ちます)
You(複数/敬語)have=Avete(あなたたちは/あなた様は持ちます)
They have=Hanno(彼ら/それらは持ちます)
例文:
Ho capito.(オカピート。)=I understood.「分かりました。」
Hai fatto tu?(アイファットトゥ?)=Did you do?「あなたがやったの?」
Ha buona memoria.(アブォーナメモーりア。)=She/He has good memory.「彼女/彼いい記憶力持ってる。」
Non abbiamo niente.(ノナッビァーモニエンテ。)=We have nothing.「我々は何も持っていない。」
Voi avete la forza.(ヴォイアヴェーテラフォるツァ。)=You have the force.「あなたたちには力がある。」
Hanno sempre fortuna.(アンノセンプれフォるトゥーナ。)=They always have luck.「彼らはいつもツキがある。」

sentire(センティーれ)は、feel(感じる)とか、hear/listen to(聞く)を意味します。
I feel/hear=Sento(私は感じ/聞きます)
You feel/hear=Senti (あなたは感じ/聞きます)
She/He/It feels/hears, You(敬語)feel/hear=Sente(彼女/彼/それ, あなた様は感じ/聞きます)
We feel/hear=Sentiamo(私たちは感じ/聞きます)
You(複数/敬語)feel/hear=Sentite(あなたたち/あなた様は感じ/聞きます)
They feel/hear=Sentono(彼ら/それらは感じ/聞きます)
例文:
Mi sento male.(ミセントマーレ。)=I feel bad.「気分が悪いです。」
Senti, Marco.(センティ、マるコ。)=Listen, Marco.「ちょっと聞いてよ、マルコ」
Come si sente?(コメスィセンテ?)=How do you feel?「ご気分はいかがですか?」
Sentiamo la sua opinione.(センティアーモラスアオピニオーネ。)=Let’s listen to his opinion.「彼の意見を聞きましょう。」
Sentite bene, ragazzi.(センティーテベーネ、らガッツィ。)=Listen to me well, guys.「みんな、よく聞いとけよ。」
Non sentono niente.(ノンセントノニエンテ。)=They feel/hear nothing.「彼らは何も感じない/聞こえない。」

今日はこんな感じです。それでは!

イタリア語のよく使う動詞 -その1

最初に紹介するよく使う動詞は、essere、stare、andareです。

イタリア語では、主語によって動詞も変化します。だから主語は省略する場合が多いです。
主語を特定/強調する場合には、主語をつけます。
また疑問文は、語順は結構テキトーで、語尾を上げるだけでOKです。
命令文は、命令法を使うのですが、それはまた後のコーナーで。

まずは基本のbe動詞、essere(エッセれ)からです。
I am ~=Sono ~(私は~です)
You are ~= Sei ~(あなたは~です)
She/He/It is ~, You(敬語)are ~=E’ ~(彼女/彼/それ, あなた様は~です)
We are ~=Siamo ~(私たちは~です)
You(複数/敬語)are ~=Siete ~(あなたたちは/あなた様は~です)
They are ~=Sono ~(彼ら/それらは~です)
例文:
Sono pazzo per te.(ソノパッツォペるテ。)=I am crazy for you.「私あなたに狂ってます。」
Sei scemo?(セイシェーモ?)=Are you stupid?「あんたアホちゃう?」
Lei e` milanese?(レイエミラネーゼ?)=Are you milanese?「あなた様はミラノ人でしょうか?」
Siamo giapponesi.(スィアモジャッポネーズィ。)=We are japanese.「私達は日本人です。」
Siete pronti?(スィエテプろンティ?)=Are you ready?「あなたたち準備はいいですか?」
Sono tutti stanchi.(ソノトゥッティスタンキ。)=They are all tired.「彼らみんな疲れてます。」

次のstare(スターれ)も訳するとBe動詞なんですが、あいさつのコーナーであったように「元気でいます」とかいうような状態を表わす場合にstareを使います。
基本的にはstareは、stay(いる)を意味します。
I am/stay ~=Sto ~(私は~でいます)
You are/stay ~=Stai ~(あなたは~でいます)
She/He/It is/stays ~, You(敬語)are/stay ~=Sta ~(彼女/彼/それ, あなた様は~でいます)
We are/stay ~=Stiamo ~(私たちは~でいます)
You(複数/敬語)are/stay ~=State ~(あなたたちは/あなた様は~でいます)
They are/stay ~=Stanno ~(彼ら/それらは~でいます)
例文:
Io sto qua.(イオストクア。)=I stay here.「私はここにとどまります。」
Stai zitto!(スタイズィット!)=Be quiet!「黙ってなさい!」
La tua mamma sta bene?(ラトゥアマンマスタベーネ?)=Is your mother fine?「あなたのお母さん元気?」
Stiamo tutti bene.(スティアモトゥッティベーネ。)=We are all fne.「私達はみんな元気です。」
State buoni, bambini!(スターテブォーニ、バンビーニ!)=Be good, boys!「ぼうやたちいい子でいなさいよ!」
Stanno tutti fermi.(スタンノトゥッティフェるミ。)=They are all still.「彼らみんなじっとしてます。」

andare(アンダーれ)は、go(行く)を意味します。
この動詞を使った慣用句はとても多いですが、それについてはまた後で。
I go=Vado(私は行きます)
You go=Vai (あなたは行きます)
She/He/It goes, You(敬語)go=Va(彼女/彼/それ, あなた様は行きます)
We go=Andiamo(私たちは行きます)
You(複数/敬語)go=Andate(あなたたちは/あなた様は行きます)
They go=Vanno(彼ら/それらは行きます)
例文:
Vado su.(ヴァドス。)=I go up.「私は上に行きます。」
Vai avanti!(ヴァイアヴァンティ!)=Go forward!「前に進め!」
Va bene.(ヴァベーネ。)=It goes well. (=OK.)「OKです。」
Andiamo a mangiare!(アンディアーモアマンジャーれ!)=Let’s go to eat!「食いに行きましょう!」
Andate diritto.(アンダーテディりット。)=Go straight.「みなさんまっすぐ行ってください。」
Vanno a Venezia.(ヴァンノアヴェネーツィア。)=They go to Venice.「彼らはヴェネツィアに行きます。」

今日はこんな感じです。それでは!

 

 


タイトルとURLをコピーしました